大阪の過酷な労働に耐えて金を貯めて整形しただけでも、良い悪いは別にして「すげぇなぁ」と思うのに、無人島での自炊生活は脱帽した
針と糸で釣りをしたり、飲み水がなくて脱水症状になったり、トリカブトをうっかり食べてしまったり…
スティーブンソンの小説『宝島』を思い出した。たくましいの一言じゃ語りつくせない
たった1人でよく2年7カ月も逃げ続けたなぁ…。普通の人なら途中で諦めたくもなるのに、どうしてそれが出来たのだろうか?
逃走中も、色んな人に支えられてきた印象。市橋さんは、素直に人に頼ることが出来た事が、逃走を長引かせた要因の一つかもしれないと思いました
例えば、市橋さんが千葉のマンションから警察をふりきって逃げた時、隠れていたらマンションから人が出てきたので
「ヤンキーみたいな人に追われている。かくまってください」とお願いしている
青森でも沖縄でも、「住むところがないんです。仕事をください。寝泊まりは外でもかまいません」と素直にいろんな人に頼っている
大阪でドカタ仕事をしている時も、作業経験がなく仕事覚えの悪かった市橋さんがなぜ、周囲の人間から重宝されていたのか?
それは、どんな罵声を浴びせられても、どんな仕事でも、毎日仕事があっても「はい。わかりました」と素直に働き続けたから。自分の事を虫だと思い続ければ耐えられたそうだ
「本当に助かっている。いつまでも居てほしい」と現場監督から言われただけある。昼間働き、夜は仕事がなかった日には、働きたくて仕方がなかったそうだ。
市橋さんの犯した罪は許されるものではないし、逃げ続けたことも許される事ではありません
ですけど、よくもまぁここまでやったものだ、と思えました
僕は新卒で就職し、耐えられずにすぐに辞めてしまったクズなので、逃走資金の為とはいえ、ここまで働き続けられた根性には感服しました
以下、印象に残ったシーンを抜粋します
・千葉のマンションから逃走後コンビニで針と糸を購入し、それらを使って障害者トイレにこもり、鼻の形を変える
・下唇をハサミで切りおとして特徴を変える。ホクロをハサミで取る
・片方の耳へ常にイヤホンをさして、NHKのニュースを聴いていた。自分の報道はどうなっているのかが気になった
・逃走中も、英単語やTOEFLの勉強をウォークマンで聴いてしていた
・ホームレスのおじいさんと服を交換した
・お遍路参りすればリンゼイさんは生き返ると思い、お遍路参りをはじめた。生き返るまでは何回でも繰り返すつもり
・ビワを食べ、あまりの美味さに感動。同時に、お遍路参りしてもリンゼイさんは生き返らないと悟りお遍路をやめた
・無人島でやせ細った黒猫と一緒に生活。猫が騒ぐと決まってハブがいたので首を切り落として猫と一緒に食べていた
・大阪から高速バスに乗ってディズニーランドへ1人遊びに行った。あまり面白くなかった
・コンドミニアムで知り合った女性とゴザへ旅行へ行った。バスケットボールを買って、日が暮れるまで2人で遊んだ
・歩いていたらホストにスカウトされた。「あなたってモテるでしょ?」と一緒に働いた女性に言われた
・公園のベンチに『こち亀』が忘れられてた。主人公の両津は不衛生な生活を続けた結果、身体の中の免疫が異常に強くなって風邪をひかないという回の話だった。自分の体を慣れさせて強くすればいいんだ。そう思ってからはトンネル作業も苦でなくなった。
・フェリーを待っていると、夫に殴られたというおばさんがベンチで泣いていた。フェリーに乗るとおばさんもついてきたが「一緒には行けない」と断った
・沖縄の無人島の洞窟で眠っている時、穴に次々とヤドカリが入ってくる。噛まれると痛くて飛び起きるのでその都度砂浜に放り投げた。寝ていると巨大なアリが噛みついてきて熱い針で刺されたように飛び起きた
・テレビを観ていると、ゲイの街に市橋が行っていた、とか、市橋を抱いた男性のインタビューが放送されていて、混乱した。そんなことはしていない
(via shinoddddd)